8月に台風被害にあった北海道・南富良野町に在住する小学6年生の坂本大吾君(12)が、被災者を元気づける完璧な始球式を務めた。広島田中を相手に、外角低めへ伸びていく直球を投げ込み、空振りを奪った。「投げる前から被災地のみんなを元気づけたいと思っていた。それが出来たと思う」と、笑顔を見せた。

 地元の少年野球チーム「幾寅タイガース」ではエースを務める。札幌ドームには過去に3度、日本ハムの応援で訪れたことがあるという。好きな選手は陽岱鋼。将来の夢は「プロ野球選手。(プレーするのは)日本ハムがいいです」。日本シリーズは大好きな日本ハムが連敗中だが「札幌ドームだから勝って欲しいです」と、シリーズ初勝利を祈っていた。