ソフトバンクが、今日28日からメキシコで開催されるU23(23歳以下)W杯に海外スカウトを派遣することが分かった。アマチュア選手が多くを占める世代別の国際大会に日本の球団がスカウトを派遣するのは異例のことだ。

 W杯には日本のほかに韓国、ベネズエラ、メキシコ、台湾、オーストラリアの強豪チームが参戦。チェコ、パナマ、南アフリカ、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリアと、普段選手を見る機会が少ない国も参加する。まだ世界に知られていない宝の原石を見つけ出す格好のチャンスだ。

 球団関係者によると海外スカウトは1次リーグを視察。めぼしい選手がいれば延長する予定だ。関係者は「世界中のすべての選手を見ることはできないが、できる限りのチェックはしたい」。無名選手に目を光らせる。

 野球が盛んではないオランダ出身のバンデンハークが所属。過去にはニカラグア出身のパディーヤ、パナマ出身のズレータもプレーするなど、門戸は広い。掘り出し物が見つかれば、ファームで経験を積ませ「第2のバンデンハーク」として育てることも可能。目の肥えたスカウトは国籍を問わず、若手選手の日本での適性をチェックする。

 ◆U23W杯 メキシコ・モンテレイで28日から11月6日まで開催。今大会が1回目で12カ国が出場。1次リーグ、2次リーグ、決勝、3位決定戦がある。日本は1次リーグで台湾、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリアとともにB組。日本代表にソフトバンクからは笠原、真砂が選ばれている。