球団創設時からのメンバーがまた1人、ユニホームを脱いだ。楽天の公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」のAKI(上田亜樹さん)が23日、コボスタ宮城で行われたファン感謝祭で今季限りでの卒業を発表した。05年に楽天が新規参入してから12年間フィールドで踊り続け、チームを鼓舞。東日本大震災を乗り越え、13年の日本一も経験した。今季途中から「後輩が育ってきて、バトンを渡しても良いかなと思った。シーズンが終わってからも勇気がなくて、なかなか言えなかった」と引退を決意していた。

 12年間ほぼ欠かさずに本拠地での試合では応援を続け、出場は約800試合以上になる計算。「たくさん声をかけてもらって、応援する側なのにいつも応援されていた」と振り返った。この日はパフォーマンス後に梨田監督から花束を渡されるサプライズで労をねぎらわれた。「ただただ、幸せでした」とかみしめた。今後も球団には残り、楽天とは何かしらの形で関わっていく見込みだ。