フルイニング出場へ、目を鍛える。DeNA桑原が、ケガ防止の一手に動体視力向上を掲げた。今季は1番中堅に定着し133試合に出場。208%アップの推定年俸4000万円を勝ち取る当たり年となったが、ボールにも当たりまくった。死球数はチームトップでリーグ3位の14個。「来年はフルイニング絶対出たい。ケガしないためにも死球は減らさんとダメ。当たりそうな球でもかわせるように目のトレーニングです」と意気込んだ。

 今でも使うという電車を利用する。まずは駅名チェック。「通過する駅の看板を読めるようになります」。第2ステップは、すれ違う電車に乗ってる人の顔。「表情が分かるくらいまでガン見します。狙いは赤い服。理由はもちろん、カープっす」。CSファイナルSで敗れた相手への悔しさも活用する。

 動体視力アップは選球眼向上にもつながる。来季の目標には打率3割、出塁率3割8分を掲げ「全てで今年以上の数字を残せないとダメ」と引き締めた。10日は今永と野球教室に参加。子どもたちのキラキラした目から刺激を受けた。「今年がまぐれって言われないように、ポジションを勝ち取るために、やれることは何でもやります」と目力を強めた。【佐竹実】