あるぞ、沖縄で再入団テスト! 阪神が今オフ契約を解除したラファエル・ドリス投手(28)を来年2月の沖縄・宜野座キャンプ中にテストするプランがあることが16日、分かった。約2カ月前に手術した右肘の回復次第で再契約も検討する構えだ。球団関係者は「沖縄で見てからになるかもしれない」と説明。今後の交渉が順調に進めば、来年2月に沖縄で状態をチェックしてから、契約締結を判断する可能性が出てきた。

 通常、キャンプ中の入団テストは、実力が未知数の新助っ人候補が受けるもの。実力を把握している選手の再入団テストが実現すれば、極めて異例だ。球団は新外国人選手としてストッパー候補のメンデス、4番候補のキャンベルを獲得しながら、ドリスの右肘の回復具合も入念にチェックしてきた。再契約か、否か。じっくり時間をかけてベストの選択を導き出す。

 来日1年目の今季は4月中旬に1軍初昇格し、マテオの不振で守護神を任される時期もあった。右肘痛の発症で7月31日に出場選手登録を抹消されたが、それでも登板34試合で3勝3敗8セーブ、防御率2・12。150キロ前後の直球と落差のあるフォークのコンビネーションを、金本監督も高く評価している。

 12月上旬には、高野球団本部長がウインターリーグ視察でドミニカ共和国を訪れ、ドリスとも会談した。同本部長は、この日、ドリスについて「まだ手術して2カ月しかたってない。まだ(状態は)ちょっと分からない」と話すにとどめたが、逆転再契約の可能性はゼロではない。ドリスが野球人生を懸けて、宜野座で右腕を振っているかもしれない。

 ◆虎の外国人事情 今オフ、助っ人の再編に動いた。3年間在籍したゴメスの打撃が不安定と判断し、来季契約を更新しなかった。ヘイグ、ペレス、サターホワイトの退団も発表。来季投手陣は新たに2年契約を結んだメッセンジャーにマテオ、メンデスの3選手が確定。ドリスの再契約も検討されている。野手では、主軸で三塁を期待するエリック・キャンベル内野手(29=メッツ)を獲得した。