「錦織モデル」で新人王をゲッツ! だ。プロ野球DeNAにドラフト2位で入団が決まった東海大北海道の水野滉也投手(22=札幌日大)が18日、年明けから始まる新生活に備えて、プロテニスプレーヤー錦織圭(26)が愛用するマットレスを購入したことを明かした。この日は札幌市内で行われた大学主催の激励会に出席。世界レベルで活躍するプロ選手の“快眠術”を手本に、新人王を狙う。

 少年野球時代から高校時代の恩師、大学のチームメート…。激励会に招待された約200人を前に、ブルーの縦じまに袖を通した東海大北海道・水野の顔は誇らしげだった。「とても厳しい世界ですが、1日でも早く1軍に上がり、初勝利を報告できるように頑張ります」。誓いの言葉こそ控えめだったが、志はもっと高い。「新入団会見の時、ラミレス監督が『この中から1軍で活躍する選手が1~2人は出てくれたら』と言っていたので、新人王を目指して頑張りたい」。チームにとって、2年ぶりのタイトルに照準を定めた。

 人生初の寮生活へ向けて、準備はバッチリだ。来年1月9日に始まる新人合同自主トレに備えて、さっそく秘密兵器を購入した。この日、札幌市内の百貨店で、男子テニス世界ランキング5位の錦織が愛用するマットレス「エアウィーヴ」をゲット。約10万円ほどの出費となったが「睡眠は1日8時間くらいは取りたい。遠征先だと、どうしても夜中に目覚めてしまうことが多かったので。イチローさんのと迷って、錦織さんが使っているものにしました」。重視したのは、通気性。枕もオーダーメードのものを購入する計画だ。

 現在は、球団から渡されたメニューをもとに、ひたすらマシンで長距離を走り、基礎体力の強化に余念がない。「球団に評価されているインサイドへの投げっぷりを、伸ばしていけたら。左打者を抑えるところをアピールしたい」と言う水野が、プロで対戦を熱望する左打者は、同年代のスーパースター日本ハム大谷だ。「変化球で逃げるというより、真っすぐをうまく使って抑えたい」と攻略を思い描く。入寮予定は来年1月6日。まずは“世界水準”の快眠確保で、厳しい競争を勝ち抜く。【中島宙恵】