始末書ハプニングで気落ちしていた日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷のPRに奔走する“生身のゆるキャラ”「DJチャス。」が、球界の至宝からパワーを注入された。

 18日、ゆるキャラ変身前の生身の姿でグラウンドに入り、五十嵐査定担当と談笑中に大きな影が近寄ってきたという。「チャス。さん、今年もよろしくお願いします」と、さわやかにあいさつをしてきたのは大谷翔平投手(22)だった。「びっくりしたよ。いきなり目の前に来て、律義に手袋も外してオレの手をギュッと握ってくれたんだ。うれしかったよ。元気が出たよ」と、感動した。

 15日に鎌ケ谷で開催された「2017年度新入団選手歓迎式典」では、MC役で奮闘も、イベント途中でグッズ抽選用の抽選箱を誤って落下させて破損。上司から始末書を要求され、がっくりと肩を落としていた。思わぬタイミングで大谷からあいさつを受けて、落ち込んでいた精神面も回復。「若干、俺の手がまだ痛いよ。それくらい、握力がすごかった。きっとWBCでも投打で日本の世界一奪還に貢献するはずだよ」と、勝手に? 太鼓判まで押した。

 興奮冷めやらぬ状態で、いつものPRにも力が舞い戻った。「キャンプインまで、あと2週間を切った。鎌ケ谷で各選手が自主トレするのもあとわずか。ここでしか手に入らないグッズも用意しているので、ぜひファンの方は足を運んでいただきたい」と、チャス。節を響かせていた。