プロ野球のキャンプ11日目! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。

中日ドラ6丸山「結構焦っています」

 中日ドラフト6位の丸山泰資投手(22=東海大)が一番の笑顔を見せた。ブルペンを終えると「後半は低めに集められた。気持ちよく投げられました」とニッコリ。

 39度の発熱で8日、9日の練習を休んだ。前日10日に復帰し、ブルペンで軽く50球。この日本格的な投球を再開すると、102球を勢いよく投げ込んだ。107球に次ぐ自身2番目の球数。体も軽そうだ。

 「結構焦っています。風邪で予定がごちゃごちゃになってしまった。(実戦は)どこで投げるか分からないけど、いつでも投げられるように準備します」と前向きに話した。【中日担当 柏原誠】


広島野村フリー打撃で制球の高さ見せた

 打者を相手に初めて登板した投球で、野村祐輔投手(27)が制球力の高さを見せた。広島キャンプ第3クール初日の今日11日、野村のほか、今村猛投手(25)、中崎翔太投手(24)がフリー打撃に登板した。

 初めて打者を相手に投じた3投手の中でも昨季投手2冠の野村は群を抜くストライク率を記録した。肌寒い天候にも負けず、打者4人に計30球投じ、25球がストライク。83%のストライク率に「しっかりと投げられました。打者相手でも、ブルペンでやってきたことを出せました」と納得の表情を浮かべた。【広島担当 前原淳】

ランチ特打に登板した野村祐輔(撮影・栗木一考)
ランチ特打に登板した野村祐輔(撮影・栗木一考)

ソフトバンク笠原に高評価「力がある」

 ソフトバンク5年目左腕笠原大芽投手(22)が、シート打撃で7人の打者を無安打3三振に抑えた。

結果は以下の通り。※は左打者

 張本 見逃し三振

 今宮 一直

 内川 遊ゴロ

 松田 一ゴロ

※斐紹 空振り三振

※栗原 空振り三振

 塚田 遊ゴロ

 新しい握りのチェンジアップ、縦、横に使い分けるスライダーが武器。この日は最速143キロと直球のスピードも増してきている。「自分では腕が振れていなかったが、真っすぐはまとまっていた。チェンジアップはよかったですね。1軍に行けるなら中継ぎでも。1軍で投げるのが目標なので」と笑顔で話した。

 工藤監督も「成長を感じたのは笠原。後ろから見てもボールに力がある。腕が見えづらく、タイミングが取りづらい」と高評価。分厚い投手陣の中を生き残る。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】

シート打撃に登板した笠原大芽(撮影・梅根麻紀)
シート打撃に登板した笠原大芽(撮影・梅根麻紀)

巨人大竹「光栄」長嶋茂雄氏と1球対決

 巨人大竹寛投手(33)が、長嶋茂雄終身名誉監督の訪問日に、投手陣で1番の幸運に恵まれた。2軍キャンプから1軍ブルペンに参加し、座った捕手に投球を続けていたところ「よし!」と笑顔のミスターが右打席に登場。仮想対決は1球だけで終了したが、打席から発されるスーパースターのオーラを全身で味わった。「すごく光栄でした。自分なりに一生懸命に腕を振ったので、ボールもよかったと思います」と、ひたすら巡り合わせに感謝していた。【巨人担当 松本岳志】

ブルペンで投球練習をする巨人大竹寛(撮影・横山健太)
ブルペンで投球練習をする巨人大竹寛(撮影・横山健太)


オリックス小田“罰打”で3時間半特打

 オリックス小田裕也外野手(27)が3時間半以上の特打に臨んだ。午前中のチーム打撃で、小田はバントに失敗。

 この日は、チーム打撃でミスが出た場合は当該選手は全体練習から外れて“罰打”を行うことが打撃コーチから通達されていた。小田は、同様にバントを失敗した宗、エンドランを失敗した武田と3人、室内練習場にこもり、午前11時50分から午後3時まで昼食抜きで打撃練習。さらに2人が引き上げたあとも1人、マシンに向かった。その姿に、下山打撃コーチは「何かつかんだんじゃないかな」と目を細めた。

 小田自身も「最初は、やらなければいけないことを失敗して、情けない練習からスタートしましたが、その中で確認したいことを確認できた。自分に向き合える時間になりました」と認めた。進塁打でもどういうゴロを打てば、自慢の足を生かして自分も生きることができるかなど、確認作業を行う練習になった。

 小田は東洋大時代の全日本大学選手権決勝・慶大戦で、日本一を決める本塁打を放った。日本生命でも、スカウトの目を引いたのは守備より足より、長打力だった。日本ハム西川のように「野手の間を抜く長打を打ったり、ここ一番で1発も打てる打者が理想」と明かす。ただ今は、バント、右打ちなど走者をきちんと進める打撃が求められる。「まず求められることをちゃんとできるようにならなければ」と置かれた立場を自覚しながらも、理想は捨てない。「小田ならなんとかしてくれる」とどんな局面でも任せてもらえる打者になる日を目指し、バットを振る。【オリックス担当 堀まどか】

室内で長時間の打ち込みを命じられた左から小田、宗、武田(撮影・渦原淳)
室内で長時間の打ち込みを命じられた左から小田、宗、武田(撮影・渦原淳)


ロッテ大嶺翔、地元の期待に応えた

 ロッテは11日、今年のチーム初実戦となる台湾・ラミゴとの交流試合だった。

 石垣島の人たちから一番大きな歓声を受けたのは、地元出身の大嶺翔太内野手(25)だ。「2番三塁」でフル出場。1回は8球粘って四球。5回に右前適時打、7回には左前打で2安打を重ねた。活躍のたびに、スタンドからは指笛と拍手が鳴り響いた。

 「僕の中で、1年で一番緊張する試合です」と、地元の期待に応えられ、ホッとした様子だった。打席については「初回の四球が一番良かった。今までにない打席でした」と、ヒットよりも、粘った末の四球を喜んでいた。【ロッテ担当 古川真弥】

台湾ラミゴとの交流戦の5回裏、同点適時打を放つ大嶺翔(撮影・江口和貴)
台湾ラミゴとの交流戦の5回裏、同点適時打を放つ大嶺翔(撮影・江口和貴)


阪神秋山猛アピール!紅白戦で2回0封

 阪神・秋山拓巳投手(25)が紅白戦で最高の結果を残した。紅組で先発し、2回無安打無失点。「真っすぐは去年の秋から手応えを感じていて、ゲームで出せた」。練習の成果を披露した。

 それでも「右に投げるカットボールが左に比べるとゆるんじゃう」と変化球を課題に挙げ、満足する様子はなかった。

 「これからもずっとしっかりアピールしたい。持っているものを出せるように」。開幕まで結果を残し続ける意気込みだ。【阪神担当 磯綾乃】

2回を無安打に抑える紅組先発の秋山(撮影・加藤哉)
2回を無安打に抑える紅組先発の秋山(撮影・加藤哉)