巨人からのトレードで楽天に加入した小山雄輝投手(28)が16日、沖縄・金武町でのハンファ戦の6回から登板し、最速148キロで1回無安打無失点に抑えた。楽天加入後の実戦初登板で、遊ゴロ、空振り三振、一塁ゴロで3者凡退に切り「しっかりとストライクゾーンの中で勝負できた」と手応えを感じていた。

 巨人では先発、中継ぎをともに経験。148キロはこの日のチーム最速で、梨田監督は「ストレートの切れ、コントロール、群を抜いていた」と高評価。起用法については「先発でも使える。現状では先発に岸が入って厚みが出たので、8回なのかは分からないけど、後半のところで計算できる」と期待した。

 チームにとっては、守護神松井裕につなぐ8回を任せる投手が課題に挙がっている。小山は「どこも経験してきた。必要とされたところで、しっかりと投げたい」と意欲を見せた。ルーキー森原康平投手(25=新日鉄住金広畑)も9回から登板し、1回無失点と好投。テスト生として参加していた元DeNAの久保裕也投手(36)は、2番手で登板し、1回無失点に抑えて合格を決めた。【前田祐輔】