阪神金本監督が投手の「犠打力」向上に手応えをつかんだ。17日、能見、メッセンジャー、藤浪ら先発投手9人が実戦形式のバント練習に参加。走者一塁、走者二塁の場面で犠打を繰り返した。走者二塁では5者連続で三塁に進められない場面もあったが、走者一塁では5者連続成功も。指揮官はメニュー直後、「去年よりもうまくなっているよ」と投手陣に言葉をかけた。

 1年前の沖縄キャンプでは同じメニューを消化した後に「まだまだ失敗が多い」と苦言。今回は納得の表情だ。「去年は成功率がものすごく低くて、意地になって3回か4回やらせたけど、あまりうまくならなかった。それがシーズン前半、モロに出た。後半は割と決まり始めたけどね。それを例に出して、今ちゃんとできていたらシーズン中もできるから、とね」。3月のオープン戦終盤には投手が打席に立つ可能性もあり、そこで犠打練習の総仕上げとなりそうだ。