下半身の張りで宮崎3軍キャンプ調整中の巨人陽岱鋼外野手(30)が21日、マシン打撃を再開した。室内で約100球、マスコットバットを大きく振って快音を響かせた。「思っていたよりもいい感じです。バッティングは大丈夫。まだスイングは軽くですけど、普通に打てました」と好感触を伝えた。

 復帰への階段をひとつ上がった。9日に患部の張りから1軍キャンプの全体練習を早退し、沖縄2次キャンプへの合流を見送り。14日に3軍に合流して、別メニューで慎重な調整を続けてきた。キャッチボールは約60メートルに伸び、山なり中心だったボールの軌道も、低く強い軌道へと変化を遂げた。今もダッシュなどは回避するが「状態は上がってきました」と、明るい表情が順調を伝える。

 今できることをやる。午前6時半の散歩から始まる、「ザリアツカ」と呼ばれるトレーニングにも参加。片岡や山口俊らと一緒に、3軍の若手に混じって早朝から汗を流す。休養日前日には後輩を誘い食事にも出かけ、野球談議も交わした。支配下登録や1軍昇格を目指す若手の姿に刺激を受けながら、開幕までの復帰へ向けて歩を進めていく。