中日の開幕ローテ争いが早くも佳境の様相だ。14日、15日の2日間で先発候補が軒並み登板することが13日までに決定。小熊、又吉、若松、鈴木が1、2軍に分かれてアピール合戦する。この日はナゴヤ球場で投手練習に参加した。

 今日14日、ナゴヤ球場での2軍教育リーグ(対阪神)は小熊が先発する。前回の7日巨人戦は5回5失点。「ラストチャンスのつもり」と悲壮な決意を語った。昨季5勝というアドバンテージがあっても、緊張感は隠さない。

 15日の同戦には鈴木が登板する。キャンプから好投を続け、初の開幕ローテ入りに手が届く位置にいる。「争っているメンバーはみんなライバル。みんな結果を残している。少しでもダメなら枠から外れる。毎日必死です」。争いの激しさをこう表現した。

 先発に転向した又吉は15日の1軍西武戦(メットライフ)の先発が濃厚だ。8日の2軍ソフトバンク戦では6回1/3を無失点と、最も心配されたスタミナ面でも実績を作ってきた。これからも適性を証明し続ける必要がある。「球数より、与えられたイニングを無失点で帰ってくることだけを意識している」。この2年間で17勝の実績がある若松も立場は確約されていない。又吉と同日に登板濃厚だ。

 開幕ローテは吉見、大野が当確。開幕投手候補にも挙がるバルデスをはじめとする外国人枠でもう1つ埋まるが、外国人は中4日や、数人を入れ替えながらの投入になるため、全体のローテ枠は実質6もない。狭き門をめぐって、ガチンコバトルが続く。【柏原誠】