中日の正捕手争いが激しくなってきた。2年目の木下拓哉(25)が開幕投手に決まった大野、抑え候補の田島と組んで9回無失点のリードをした。打席でも金子から2安打を放った。

 前日の阪神戦は途中出場で8失点と反省の1日だったが、翌日に取り返した。「試合前に大野さんに思い切ってやれと言われて切り替えられた。僕はどの投手と組んでも抑えないとスタメンでは出られない」と気合の入った表情を見せた。

 一方、昨年チーム最多104試合に出た杉山翔大(26)はラウル・バルデス投手(39)とバッテリーを組むためウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ球場)へ。こちらも6回無失点の好投に導いた。

 実績では杉山がリードするが、現時点の評価はほぼ互角。シーズンも当面は2人の併用が現実的になっている。森繁和監督(62)は試合後、「両方目立ってくれたらいい。捕手を誰にするのかは投手に選ばせてあげるよ」と優劣をつける発言はしなかった。