DeNAの新たな勝利の方程式が、2戦目にして崩れた。3-2で迎えた9回、新守護神のパットンが2失点で逆転サヨナラ負け。目の前にあった今季初の2連勝が、一瞬にして泡と消えた。16日のヤクルト戦、救援失敗が続いた山崎康を9回から7回に、パットンを抑えに配置変更して勝利を挙げた。しかし、8試合連続無失点を誇っていた新守護神が初失点を喫し崩れた。パットンは「腕は振れていたが、球が高かった」と敗因を振り返った。

 ドラ1ルーキーの浜口が、5回1失点と粘りの投球を見せていたことがプラス材料。2度の満塁のピンチも強気の投球で最少失点で切り抜けた。最速149キロの直球と決め球のチェンジアップがさえ渡り強力打線から8三振。それだけに5回の押し出し四球の1点を、浜口は「悔やまれる。力んで抜けてしまった球だった」と反省した。

 新方程式に、ラミレス監督は「変更は考えていない。一昨日初セーブを挙げたばかり。誰でもこういうことはある。打者がいいスイングをしていた」と継続する。パットンも「明日も同じ役割だと思うからやり返して、チームに勝ちをつけたい」とリベンジを誓った。【栗田成芳】