今季4勝目を目指した楽天辛島航投手(26)が7回3失点と粘りの投球を見せたが、今季初黒星を喫した。

 「魔の2回」だった。1死から、T-岡田に内角のスライダーを本塁打され、続く中島にもカウント2-0から真ん中の速球を左翼スタンドに運ばれた。さらに2死一塁から、伊藤の右翼への飛球をペゲーロが見失い三塁打となる不運も重なり、この回3失点。「2回はもったいなかった。T-岡田さんには長打を打たれてはダメなのに、インコースを使っていなかったので流れのままスライダーを投げてしまった。中島さんに対して、真ん中にストライクを取りにいったのは自分のミス」と振り返った。

 3回から7回まではオリックス打線を2安打に抑え、7回94球と安定感を披露した。最低限の結果を残したが「相手(金子)はいいピッチャー。先に点を取られると厳しいと思っていたなかで取られてしまった。もったいない」と表情は厳しかった。

 これで、2位オリックスとのゲーム差は1。梨田監督は「明日(3日)の先発は則本。先行していい流れにしたい」と気持ちを切り替えていた。