日本ハム浦野博司投手(27)が695日ぶりの勝利を挙げた。

 「すごくうれしいです。去年、ケガで1年間ダメだったので…」と、喜びをかみしめた。

 初回に3点の援護を受け、中継ぎ登板した15年9月9日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来604日ぶりの1軍マウンドに上がった。先頭の駿太に左翼線へ二塁打を浴びたが、後続を冷静に打ち取った。2回以降は走者を出しても要所を締めた。6回に小谷野、T-岡田に連打を浴びたところで降板したが、2番手の鍵谷がピンチをしのいだ。5回0/3を6安打無失点だった。「もう少し投げないといけないんですけど、その後を抑えてくれたピッチャーの方に感謝です」と、頭を下げた。

 昨季は右肩痛に悩まされ、1軍登板がなかった。チームが日本一に輝く中で、悔しい思いをした。「本当に(野球人生が)もう終わるかなと思った」と、苦悩の日々を乗り越えて15年6月10日巨人戦(札幌ドーム)以来の白星を手に入れた。復活ののろしを上げる好投で、チームを今季初の4連勝に導いた。