伏線として、我慢強いボディーブローが効いた。15年6月20日を最後に6戦連続で未勝利のバルデスに6回まで毎回安打。5回までは2死からの出塁で3者凡退を防ぎ、波に乗せなかった。8回途中までに122球を投げさせ、1死一、二塁で降板させた。右投手の三ツ間を引きずり出し、代打の切り札亀井を迷わず投入できる状況を演出。天敵を引きずり降ろしたことで、一気に逆転ムードを作り出した。しぶとい攻撃での白星に、指揮官は「2死からでも少しずつダメージを与えられた結果かなと思う」とうなずいた。【浜本卓也】

 ▼巨人は8回に小林のスクイズで勝ち越し。巨人のスクイズ成功は4月2日中日戦の大竹寛に次いで今季2度目となり、小林がスクイズを決めたのは16年9月27日中日戦に次いで2度目だ。巨人でスクイズが勝利打点となったのは06年9月9日ヤクルト戦以来、11年ぶり。06年は1-1の8回、二岡が勝ち越しのスクイズを決めて勝っている。