この男は負けない。ソフトバンクの助っ人右腕バンデンハークがオリックス打線を6回2安打無失点に抑え今季3勝目を挙げた。本拠地ヤフオクドームでは15年の来日以来、13試合負けなしの10連勝だ。「初回からファウルで粘られたりと我慢の投球だったけど、辛抱強く投げられたと思う。高谷がしっかりリードしてくれたよ」。6回110球。球数こそ消費したが、長身から威圧する投球に加え、走者を背負うとしつこくけん制したり、セットの時間を長めにしたりと工夫した。粘り強さも搭載しての猛牛封じだった。

 スタンドにはアナ夫人と父ウィムさんが観戦に訪れた。ヒーローのお立ち台にも上がり、白星とともに2人に最高のプレゼントを贈った。オランダ代表としてWBC出場、チーム合流後は右人さし指にマメをつくるなど、連敗スタートとなってしまったが、これで3勝2敗。勝ち星も先行。気温の上昇とともに助っ人右腕の調子も上がってきた。

 ▼バンデンハークが本拠地ヤフオクドームで今季3勝目。バンデンハークは同球場では通算13試合に登板して10勝0敗と、無傷の10連勝となった。同球場での10連勝以上は、ダイエー時代の03年斉藤(11連勝)に次いで2人目。