優勝へ向けて負けられない天理大は、この日の試合を延長11回で引き分けて優勝に可能性を残した。

 先発の森浦大輔投手(1年=天理)は2回に2点を失うもその後は得点を許さず、延長11回を152球で投げ抜いた。この試合まで9回完投の経験もなかったが「今日はとりあえず6回までは投げようと思っていた。2点で抑えられて良かったです」と控えめに笑顔を見せた。

 藤原忠理監督も「中盤以降から持ち直してくれた。まとまってますね。試合を作ってくれる」と頼れる1年生左腕をたたえた。

 関西国際大が優勝に王手をかけており、もう1敗も許されないが「うちは余裕はないけど余力はあります」と藤原監督は穏やかに言った。まだ優勝を諦めるつもりはない。