ラミ流レシピで鯉をたたく。DeNAのアレックス・ラミレス監督(42)が15日、神奈川・横浜市立豊岡小学校をサプライズ訪問。球団寮の名物「青星寮カレー」が同市内の学校給食に提供開始され、子どもたちと一緒にほおばった。「とてもおいしかったね。野菜もたくさん入っていて、すごく栄養がある。しっかり食べて、強い体をつくって下さい」と、メッセージを送った。

 今日16日からの2位広島戦はシェフ・ラミレスとなり、3カード連続勝ち越しに向け、腕をふるう。同カレーは現役時代に舌鼓を打ったお気に入りメニュー。大量のタマネギを約1時間炒め、赤ワインやクミンパウダーを隠し味に使うレシピが特徴だ。煮込まれたルーが、豚肉と絶妙のコンビネーションで栄養満点の味を生み出している。

 今カードも、隠し味がカギになる。「ファーストストライクを見逃さず、積極的になっている。必ず結果は出る」と全幅の信頼を寄せる主役・筒香の味をいかに引き出すか。14日阪神戦では、右打者への与四球が多い藤浪対策として田中浩と嶺井を先発起用。敗れはしたが積極的に策を講じた。「広島打線は強力。打線がかみ合って点を取らないと勝てない」。今回は打線にどんなスパイスを加えるか。直前までレシピの思案を重ねる。

 この日のカレーは、児童向けに少し甘めに調整されていたが、ペナントレースは甘くない。「必ず勝ち越したい。そのためには初戦がすごく重要になる」。大事なひと口目。破壊力満点の一品を作り、勝ちにいく。【佐竹実】