今季ワースト6連敗中のオリックスが「緊急決起集会」を反攻のきっかけにする。西武に1-6と敗れた前日14日の試合後、大阪市内の焼き肉店に1軍野手全員が集結。約3時間にわたって卓を囲んだ。5月は2勝10敗と失速して借金生活に突入。特に打線は12試合で21得点と苦しいが、現状打破へ結束を高めた。

 ある野手によれば会への招集は「3、4日前。わりと急でした」。音頭を取った選手会長T-岡田は「今は苦しい時だけど、前を向いて頑張っていきましょう」とあいさつしたという。宴は明るい雰囲気で盛り上がった。別の野手は「いい会でした」と振り返った。

 摂取した油脂をしぼり出すように、一夜明けた15日は朝から大阪・舞洲の2軍施設に集まった。ベテランをのぞく1軍野手14人中9人が休日返上。離脱中のロメロと吉田正は復帰の見通しが立っていない。高橋打撃コーチは「こういう時こそみんなで得点。1発で局面を変えるのは難しい状況だから」と話した。3時間の練習は個々がバントやフリー打撃をしながら、つなぎの野球を再確認した。

 今日16日からソフトバンク3連戦。1週間前は3連敗を食らった。4月は進撃したように、好転すれば白星が重なる可能性も十分。まずは連敗を止める。