中日は0-2の9回、2死走者なしから4連打。最後は2死一塁から藤井の中越え二塁打で逆転サヨナラ勝ちを決めた。

 2死から大島が右前打で出塁。ビシエドの左翼線二塁打で二、三塁。ゲレーロが中前に運んで同点とした。藤井の会心の一打で、荒木が楽々と歓喜のホームインを果たした。

 ヒーロー藤井は「2死から連打があり、ネクスト(サークル)にいて何となく何かが起きるんじゃないかと、打席のゲレーロも、僕も、ベンチのみんなも思っていたと思う。それでこういう結果になったのかな」。ゲレーロは「最後はフジイがみんなの気持ちを乗せて打ってくれた」と満面の笑みだった。

 守ってはドラ1リレーで2失点と粘った。2年目の先発小笠原が6回2失点。2番手のルーキー柳は本拠地デビューで2回無失点、3番手のこの日再昇格した福谷も1回無失点。

 森監督は「2死から、こういうこともできるんだな。(ヒーローインタビューで)フジイが何か言ってくれると思ったけど、何も言ってくれなかった。期待外れ。聞いてたけど、面白くないから途中で出てきたよ」と笑わせた。

 ヤクルトに0・5差に迫った。連勝すれば最下位を脱出できる。【柏原誠】