阪神タイガース応援女子「TORACO」の応援隊長を務めるNMB48の川上千尋(18)が27日、谷川愛梨(21)山本彩加(あやか=14)とともに、甲子園球場の「阪神-DeNA」戦でファーストピッチセレモニーに参加。メッセンジャー投手のモノマネでマウンドに立った。

 投球前には「ノーバウンドで投げて、阪神の勝利に貢献したい」と言っていた川上千だったが、キャッチャーミットまで届かず。野球経験がある父を相手にキャッチボールの練習を重ねたものの、発揮できず「自己採点は50点。リベンジしたい」と悔しがった。

 ただし、メッセンジャー投手のモノマネ部分は「ベロを口の中で動かすしぐさはきっちり、忘れずにできたので、100点です!」と満足。もともと熱心な阪神ファンで、中でもマートンら歴代外国人選手推しの川上千は、マートン、ゴメスから現在も在籍するマテオ、ドリス両選手まで、外国人のモノマネはほぼ習得している。「次にチャンスがあれば、キャンベル選手のモノマネをしたい」と、再挑戦へ猛アピールした。

 その川上千はマウンドだったが、山本彩加は打席へ。谷川は進行役としてマイクを握った。

 鳥谷選手ファンだという山本彩加は、右利きながら「鳥谷選手にならって左打席に入ろうと思ったけど、難しくて、無理でした」と言い、右打席へ。昨夜は50回ほど素振りしてきたといい「自分らしく振れた。あそこに立って、選手の気持ちが少し分かったので、応援するときも気持ちが違うと思う」と笑った。

 後輩2人を見守った谷川は「ほんとは投げたかったですね…」。残念がりながらも、今春から「TORACO」に研究生として入り「野球の勉強をしたら、どんどん好きになった。もっともっと、タイガースの魅力を広めたい」と言う。

 谷川は、糸井選手推しで「天然系の発言とか、おもしろいのに、ムキムキで体はかっこいい。そのギャップが好き」。今後、期待する選手には「北條選手と中谷選手」とあげた。

 「TORACO」のNMB48メンバーは、阪神が優勝すれば、甲子園球場で売り子をする公約を掲げており、谷川ら3人は「絶対、やりたい。私たちはやる気満々、準備もできてます」と、首位争いを繰り広げる猛虎ナインにエールを送っていた。