<横浜1-5阪神>◇17日◇横浜

 負ければ横浜と入れ替わりで最下位に転落する一戦。しかも、マウンドには昨季、阪神戦で4勝1敗のエース三浦を迎えた状況でチームを救ったのはやはり金本知憲外野手(41)だった。

 1回1死一、二塁。フルカウントから三浦の直球に鋭く反応した。140キロを強振。球場を包む霧雨を振り払うように伸びていった打球は、右翼席に消えた。「フォーク(ボール)が頭にあったので少しこすりました」と金本。本人にとっては会心でない当たりだったが、これが先制の3ランとなった。

 打率は5割を超え、開幕から12試合連続安打。驚異的な好調が続く。三浦には昨季14打数で無安打と苦しめられたが、苦手意識もぬぐい去った。金本は「1打席目で本塁打が打ててよかった」と喜び、真弓監督も「最初にたたいておけば、ことしは何とかいけるんじゃないか」と話した。

 今季2度目の連勝を引き寄せた主砲は「もっともっと連勝したいが、なかなかできずに申し訳ない」と言う。3回以降、追加点を奪うのに苦労した打線にあって、金本の勝負強さが際立っていた。

 [2009年4月17日23時18分]ソーシャルブックマーク