27日午後8時40分ごろ、横浜市中区の横浜スタジアムで行われていたプロ野球、横浜-阪神の試合中、男性客が外野スタンドから約5メートル下のグラウンドに転落した。

 加賀町署によると、転落したのは静岡県沼津市大諏訪の会社員後藤康彦さん(36)。市内の病院に運ばれたが意識不明の重体。ライトスタンドの最前列に座っていたが、観客席から高さ約1メートルのフェンスを乗り越えて転落した。

 同スタジアムによると、後藤さんは家族や知人らと観戦に来ていた。

 球団関係者によると、後藤さんは8回の阪神の攻撃中、代打の桧山進次郎選手がフェンスを直撃する二塁打を打った直後に転落した。かなり酒に酔っていたという。

 試合を観戦していた横浜市の男性会社員(40)は「フェンスをまたいで観戦していた男性が、打球をのぞき込んでバランスを崩して転落した」と話している。

 応急処置をした横浜球団のトレーナーは「心肺停止で意識がない状態だった。心臓マッサージなどで心臓と脈拍が戻ったところで救急隊員に託した」と説明した。

 同スタジアムの鶴岡博社長は「ここはできて30年以上だが初めてのケース。フェンスは不注意で落ちるような高さではない」としている。(共同)

 [2009年8月28日2時32分]ソーシャルブックマーク