横浜若林貴世志オーナーが9日、東京・大手町の巨人球団事務所で巨人滝鼻オーナーと会談し、横浜の来季監督として尾花高夫投手総合コーチを迎えたい意向を伝えた。すでに尾花コーチの内諾を得て、両球団首脳の間では合意していた。日本シリーズ終了を待って、あらためて正式に申し入れた形だ。

 滝鼻オーナーとの会談後、巨人事務所で会見した若林オーナーは「尾花コーチを横浜監督として迎えたいので交渉をさせてもらいたいとうお願いをしました。滝鼻オーナーにも了解していただいた。投手力をゼロから鍛え直そうと尾花コーチという結論に達した」と話した。来季まで契約の残る他球団のコーチに監督就任を要請するのは極めて異例のこと。日本シリーズ前に情報が流れて巨人の現場を混乱させたことについて、若林オーナーは「大変なご迷惑をかけたのは事実」と謝罪した。

 [2009年11月9日13時13分]ソーシャルブックマーク