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マエケン負けても投手3冠

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和田を左飛に打ち取り嶋(左)とタッチする前田健(撮影・桜井希望)
和田を左飛に打ち取り嶋(左)とタッチする前田健(撮影・桜井希望)

<中日3-1広島>◇1日◇ナゴヤドーム

 元気なマエケンが帰ってきた!! 広島前田健太投手(22)が中日戦(ナゴヤドーム)で9回1失点と好投した。8月20日横浜戦(マツダ)で右手中指にマメができ、今季初めて1軍選手登録を抹消されていたが、復帰初戦で鮮やかな投球。ハーラー単独トップの13勝目こそお預けとなったが、奪三振数でリーグ1位に再浮上。防御率を含めた「投手3冠」に返り咲いた。痛いサヨナラ負けで中日戦8連敗となったが、エースの復調は明るい話題だ。

 1点リードの7回だ。2死から連打で一、二塁のピンチを招く。代打野本にカウント1-3となっても動じない。外角低めにスライダーを投じると「四球」と判断した野本が一塁へ向かおうとする。一瞬の間を置いて石山球審はストライクのコール。絶妙な制球力でカウントを整えると、最後は速球をズバッと投げ込んだ。洗練された投球術で同点のピンチを断った。

 8回、荒木に左翼線適時二塁打を浴び、同点にされるが、9回を107球で1失点の好投。「久しぶりにいい感じで投げられた。打者への感じも、ここ何試合かに比べると良くなった。普通に自分の思ったとおりに投げられた」と言った。

 エースの威信をかけたマウンドだった。8月20日の横浜戦で右手中指にマメができ、この日が復帰戦。3軍リハビリ中は、マメができた皮膚のケアに細心の注意を払った。ぬれて雑菌が入らないよう、風呂には右手を挙げた状態で入る。「(マメの)段差をなくすために削ったりもしました」。シーズン中にマメができるのは初めてだった。アクシデントを克服し、中11日の登板でも、最速149キロをマークした。

 大野ヘッド兼投手コーチも「マメがまたできたとかはないみたい。このあとは心配ないと思う」と安心した。残り27試合で先発登板は6回程度。前田健にとっても、ラストスパートの態勢が整った。この日は6三振を奪った。8月31日に奪三振数リーグ1位に立った中日チェンから、トップを奪い返した。ハーラートップタイ12勝、防御率2・28と合わせて「投手3冠」に再び君臨した。

 躍動感のあるマウンドさばきがよみがえった。打者に迫り来る球威、抜群の制球力、テンポの良さ…。前田健は言った。「11日間休んで、今日は長いイニングを投げようと思っていた。最近5、6回で降りることが多かったので、9回まで投げられたのは1つの収穫です」。勝ち星こそ逃したが、実りの秋に向けてギアをトップに入れた。【酒井俊作】

 [2010年9月2日11時42分]


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前田健太

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