横浜の尾花高夫監督や選手らが30日、秋季キャンプのため鹿児島県・奄美大島の奄美空港に到着した。20日の豪雨の影響が心配されたが、球場などに被害はなく予定通り開催されることになった。

 尾花監督は空港で「元気と勇気をあげられれば、これ以上うれしいことはない。時間を見つけて練習を見に来てほしい」とあいさつ。朝山毅奄美市長は「明るく元気でさわやかな風を島民に送っていただければ、復興に向けて着実な歩を進めていける」と歓迎した。

 空港で選手らを出迎えた奄美市の小学校5年喜入大海君(11)は「家が浸水して落ち込んでいたけれど、来てくれてうれしい。野球は大好きなので楽しみ」と話していた。

 奄美大島でのプロ野球キャンプは初めてで、11月18日まで滞在する予定。球団側は、被災者らを元気づける目的で野球教室などを開くことを計画している。奄美市はポスターや旗を製作、周知活動に力を入れてきた。

 [2010年10月30日12時7分]ソーシャルブックマーク