13日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、東日本大震災の影響で4月12日にずれ込んだ日本のプロ野球開幕をスポーツ面のトップ記事で取り上げた。被害の大きかった仙台を本拠地とする楽天が敵地の千葉でロッテと対戦した試合を同紙記者が「球場にひとときの安らぎ」の見出しとともに、異例の現場リポートで伝えた。

 開幕が延期された事情説明とともに、試合中の余震で球審がタイムをかけた当日の様子を伝えた。先発した楽天の岩隈久志(30)が6-4の勝利に「東北で最善を尽くしている人々の勝利でもある」とコメントしたことを紹介。車で8時間かけて福島から来た楽天ファンの「多くの人がまだ厳しい生活を強いられているが、チームがエネルギーをくれることを期待している」との思いも記事に盛り込んだ。

 記事では「さまざまな困難を乗り越えながら楽天が9月に優勝争いをしているとしたら、ファンばかりでなく日本中を励ますことになるだろう」と結んでいる。