<阪神1-3広島>◇14日◇甲子園

 広島の新外国人ブライアン・バリントン投手(30=ロイヤルズ)が鮮やかな快投でデビュー戦白星を挙げた。193センチの長身から長いリーチを生かし、この日は最速147キロの速球が威力十分。スライダーなど変化球も低めに集めて8回を無失点に抑えた。見せ場は終盤だった。3点リードの7回。2死二、三塁のピンチでマートンを迎えたが、外角低めのスライダーで注文通り遊ゴロに仕留めた。8回も2死二塁でブラゼルを低めスライダーで空振り三振に片づけ、気合のガッツポーズも見せた。「攻撃的、積極的にストライクを取ることを心掛けたよ」。チームの今季初白星を呼び込み、野村監督も最敬礼。「今日は何と言ってもバリントン。7、8回に(球数が)100球以下だったけど、本人が行くというから行かせた」と声をはずませた。