<巨人2-4広島>◇11日◇岐阜

 広島が59分間にも及ぶ長い中断にも負けず、巨人に競り勝った。2点リードの8回、エース前田健に代わり今村がマウンドへ。1死一塁で打者坂本と対し、5球目をファウルされカウント2-2。ここで試合前から降り出していた雨脚が強くなり中断に入った。

 試合再開までの間、今村は体が冷えないよう待機しながら集中力の持続に努めた。再開後、坂本、村田を連続空振りの三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。今村は「こういう経験はなかったですが、うまく自分のペースで試合に入れた」と話した。

 野村監督も「(今村は)代えようかとも思ったが、本人が大丈夫と。前田健もしっかり自分の仕事をしてくれたし、(守備で)ミスも出たが、選手はよく頑張ったと思います」とたたえた。ただ、グラウンド状態が悪い中でプレーせざるを得なかったことには「審判が決めることだが、ああいうグラウンド状態ではお互いにケガとかが心配」と注文をつけた。