<オールスターゲーム:全パ6-2全セ>◇第3戦◇23日◇盛岡

 東日本大震災の復興支援試合として盛岡市の岩手県営野球場に1万4806人の観衆を集めて第3戦を行い、全パが全セに6-2で快勝し、対戦成績を1勝2敗で終えた。球場には岩手県沿岸部の被災者約2400人が招待され、選手の一投一打に歓声が送られた。

 最優秀選手(MVP)には、3点本塁打を含む3安打4打点と活躍した全パの陽岱鋼外野手(25=日本ハム)が初選出され、賞金300万円を獲得した。

 全パは3回に陽岱鋼の先制3ランなどで4点を先行し、4回にも中田翔(23=日本ハム)と陽岱鋼の適時打で2点を加えた。全セは岩手県出身の畠山和洋内野手(29=ヤクルト)が4回にソロ本塁打を放ったが、その後は9回の1点だけに終わった。

 オールスター戦での復興支援試合は昨年も仙台市で第3戦を行っており、来年は福島県内で開催される。

 通算成績は全パの78勝73敗9分け。後半戦はセ、パともに25日にスタートする。