<国際強化試合:日本2-0キューバ>◇16日◇福岡ヤフードーム

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)3連覇を目指す新生「浩二ジャパン」が、初陣を飾った。2回、西武炭谷銀仁朗捕手(25)が左越えに先制ソロを放つと7回には相手の失策を絡めて着実に加点。投げてはソフトバンクの先発大隣憲司投手(28)から7人が3安打完封リレーでつなぎ、強豪キューバ打線につけいるスキを与えなかった。次戦同カードは18日に札幌ドーム(試合開始午後6時5分)で行われる。キューバ=000000000=0日本代表=01000010×=2<1回>

 キューバは3者凡退。大隣は140キロ前後の直球中心に組み立て、無得点に抑える。

 日本は1番長野138キロの直球を左前安打。2番大島は初球バントの構えを見せるも2球目を強振し一ゴロで長野を進められず。3番坂本の初球に大島が二盗。坂本は三ゴロで2死。4番T-岡田は敬遠の四球。5番松田は144キロの直球を打ち上げ一飛で無得点。<2回>

 キューバは4番からの攻撃も三振、右飛、三振で3者凡退。大隣は決め球のチェンジアップがさえる。

 日本は先頭6番糸井が四球で出塁。7番角中は遊ゴロ併殺。8番炭谷が真ん中に入ってきた139キロの直球を左越えにソロ本塁打。9番本多は一飛。日本が先制する。

 チーム1号本塁打を放った炭谷の話

 「良い感触で打てました。シーズン中は1本も(本塁打を)打ってなかったので、入って良かったです」

 先発した大隣の話

 「自分らしい投球ができた(来年のWBC本大会へ)アピールできたと自分の中では思っている」<3回>

 日本は2番手で大竹が登板。キューバは7番、8番が連続三振。9番は遊ゴロで3者凡退無得点。

 日本は1番長野が二ゴロ、2番大島が捕ゴロ。3番坂本が左前安打で出塁したが、4番T-岡田は一ゴロに倒れ無得点。<4回>

 キューバは1番が三ゴロ、2番が二ゴロ。3番が三ゴロ。大竹はわずか5球で抑えた。

 日本は先頭の5番松田が三ゴロ。6番糸井に2球投げたところで、キューバが投手交代。2番手として左のサイドスロー、マルティネスが登板。糸井は三振。7番角中も三振で無得点。

 2イニングを完璧に抑えた大竹の話

 「キューバの選手は力強く、スイングも速いので、甘いコースに投げないように気を付けた。自分の持ち味を生かしたピッチングでうまく打ち取れた」。<5回>

 日本は3番手で筒井が登板。キューバは4番が遊ゴロ。5番が左直。6番が右前にチーム初安打。7番も中前安打で続く。日本は投手を筒井から4番手・今村に交代。8番は初球を打ち、右邪飛で無得点。

 日本は先頭の8番炭谷が二ゴロ。9番本多は、うまく芯でとらえた打球だったが左直。1番長野は外から入ってくるスライダーをとらえ中前へ運び、この日2本目の安打で出塁したが、2番大島が三振に倒れ無得点。<6回>

 キューバは先頭の9番が三振。1番が左直。2番のところで、代打が起用されたが、一ゴロで3者凡退。

 日本は先頭の坂本が中直安打で出塁。4番T-岡田は中直。5番松田は右飛。6番糸井はタイミングが合わず平凡な左飛。無死の走者を得点に結びつけられず。<7回>

 キューバは先頭の3番が二直。4番は3球三振。日本はここで投手を5番手・加賀に交代。5番は初球の126キロスライダーをフルスイングし大きな打球を飛ばしたが、角中の好捕に助けられ左飛で3者凡退。

 日本は先頭の7番角中が外角のスライダーをうまく右中間に安打。外野がもたつく間に二塁を奪う好走。8番炭谷が初球を犠打。キューバは3番手ヒメネスに投手交代。日本は9番本多に代わり井端を起用。井端は二ゴロだったが、失策で追加点。続く1番長野は中前に抜けそうな打球だったが、キューバ遊撃手の好守に阻まれ併殺。<8回>

 キューバは先頭の6番が三振。日本は6番手・大野に投手交代。7番は遊ゴロ。8番は代打が起用されたが、平凡な左飛で3者凡退。

 日本は、先頭の2番大島が大きな打球も右飛。3番坂本は三ゴロ。キューバは4番手ゴンザレスへ投手交代。4番T-岡田は左飛で3者凡退。<9回>

 日本は7番手として山口が登板。キューバは9番に代打を起用したが三振。1番は投ゴロ。2番は中前安打し出塁したが、3番は遊ゴロで試合終了。