<ヤクルト7-3中日>◇6日◇神宮

 プロ25年目の中日谷繁元信捕手(42)が通算2000安打を達成した。

 4回の左翼線二塁打に続き6回には先頭打者でヤクルト押本の投じたスライダーを右前にはじき返し、プロ野球史上44人目の快挙を達成した。

 一塁ベース上ではすでに名球会入りしているヤクルト宮本、そして同僚和田から花束を受け取った。「まだピンとこないね。先頭だから出ようとだけ考えていました」。興奮気味に喜びを語った。

 発奮材料もあった。2点を追う4回1死満塁で2点適時二塁打(通算1999安打)を放った直後「1-3で負けていたので、どんな形でも点を入れたかった。いい点の取り方ができました」。この日は両親とともにスタンド観戦した三男の誕生日。二塁ベース上では自然とガッツポーズも出た。

 捕手では野村克也(2901安打)古田敦也(2097)に次ぐ3人目。今季はDeNAアレックス・ラミレス外野手(38)中村紀洋内野手(39)に次ぎ3人目。中日在籍選手では高木守道(78年4月5日)谷沢健一(85年10月23日)立浪和義(03年7月5日)に次ぐ4人目。

 88年ドラフト1位で大洋(現DeNA)に入団。初出場は89年4月11日広島戦の代打で、川口和久から左前打のプロ初安打を放った。プロ25年目は史上最遅、42歳での到達は昨年、41歳5カ月で到達したヤクルト宮本慎也を抜いて最年長記録となった。