<西武-広島>◇22日◇西武ドーム

 試合前に西武OB石毛宏典氏(56)と、広島OB大野豊氏(57)による「1打席真剣勝負」が行われた。

 大野氏が初球に投じた、123キロの直球に球場はどよめき、石毛氏も驚きの表情を見せた。最後は、1ボール1ストライクから外角121キロ直球を、石毛氏が三遊間を破る左前打とし、勝負あり。両者にはスタンドから、大きな声援が送られた。

 石毛氏「大野豊の往年の沈むフォーム、あれが健在でうれしかったです。相変わらずストイックで身体を鍛えていて、あれだけ(123キロ)の球を投げるんですから…。手が真っ赤ですよ!きっちりと差し込まれて詰まりました。昔のユニホームを着て打席に立てるということは感慨深いものがあります」

 大野氏「やっぱ打たれるね。現役時代と同じように、OBになってからも打たれましたね。ただ、ストライクが入ったので良かったです。身体をもっと使いたいけど…。しんどい!石毛氏は、やはり3拍子そろった選手だということで、バッティングに関してはいいものを見せてもらったと。久しぶりに引っ張ってヒットを打たれたなという感じです。それだけ僕のボールの力が落ちたのかな…。本当に、この年になって2人が対決できただけでとてもうれしいです」