<西武-DeNA>◇15日◇西武ドーム

 試合前に西武OB鈴木健氏(43)と、横浜OB野村弘樹氏(43)による「1打席真剣勝負」が行われた。

 球場がどよめいたのは5球目。鈴木氏が放った打球は、右翼ポール際へ飛び、ポールのわずか右へそれた。勝負は7球目までもつれ込み、右中間を破る完璧な一打を放った。

 鈴木健氏

 球速が128キロ出ていて速かった。びっくりしました。久しぶりに野村さんと対戦して、興奮しましたし、非常にいい思い出になりました。日本シリーズでの対戦を少し頭に思い浮かべながら、こうして改めて対戦できて良かったと思います。久々にホームラン性の手応えがあったので、まだ現役いけるのかなって、ちょっと勘違いしています。

 野村弘樹氏

 鈴木さんは現役のころとまったく構えが変わっていなかったので、その当時がよみがえってきました。日本シリーズで対戦した1998年に比べると、お互いに年はとっていますが、頭の中と気持ちはあの時と変わらないと今日改めて感じ、楽しませてもらいました。ピッチャー心理からすると、鈴木さんはインコースを打つのがうまいバッターなので、自然とアウトコースを投げていたんです。そうしたら鈴木さんがインコースへ投げろって言うので、投げたらあのファウルでした。