広島前田智徳外野手兼打撃コーチ補佐(42)が、今季限りで現役を引退することを、27日発表した。広島市内のマツダスタジアムで、会見を行った。

 「今年で24年間の野球人生を終えることになりました。言葉は悪いんですが、やっと終わったかと。いろんな重圧とか、そういうものから解放されてほっとしているところです」と話した。

 今季の開幕当初は代打の切り札としてで10試合に出場し10打数4安打4打点と勝負強さを発揮。だが、4月23日ヤクルト(神宮)の死球で左尺骨を骨折。同25日に手術を受けた後は、復活に向けリハビリを続けていた。

 前田智は熊本工から、89年ドラフト4位で広島に入団。ルーキーイヤーから活躍し、91年から4年連続でゴールデングラブ賞、92年から3年連続のベストナインを獲得。だが、95年に右アキレスけんを断裂。00年には左アキレスを手術した。02年にカムバック賞を受賞すると、07年9月1日中日戦で2000安打を達成。10年以降は、代打の切り札として活躍し、今季からは打撃コーチ補佐を兼任していた。

 通算2186試合に出場し、2119安打、295本塁打、1112打点、打率3割2厘。