<コナミ日本シリーズ2013:楽天3-0巨人>◇第7戦◇3日◇Kスタ宮城
星野仙一監督が4度目の挑戦で日本一を手にした。「永遠のライバルに胸を借り、やっつけます」と誓って臨んだ今シリーズ。現役時代から闘志をむき出して戦ってきた巨人を倒して頂点に立った。
巨人キラーとして生きてきた。1974年は中日のエースとして巨人の10連覇を阻み、リーグ優勝を果たした。「(巨人は)批判されようが強いチームをつくる努力をしている。そこを認めた上で倒しにいくから面白い」と立ち向かう姿勢は今も昔と変わらない。
これまで短期決戦で勝てなかった。「ペナントレースを勝って終わりという感覚がどこかにあった」。だが今回は「短期決戦というのも考えてみよう」と意識が違った。
「抑えもセットアッパーもいない優勝チームなんて初めてじゃないか」と自ら認めるように救援陣が最大の弱点。それをポストシーズンでは新人の則本を先発、救援とフル回転。エース田中も救援に投入するなどレギュラーシーズンとは違う戦いで巨人打線を封じた。
東日本大震災で傷ついた東北にようやく日本一を届けることができた。津波で沿岸部が壊滅的な被害を受けた岩手県普代村出身の銀次をはじめ、チームの誰もが東北を本拠地とする球団としての使命を感じて戦った。
指揮官にとって今回の優勝には特別な思いがある。野球解説などで多くの時間を共有し、多大な影響を受けた巨人V9監督の川上哲治氏がこのシリーズ中に他界した。「情に厚い。でも勝負には非情。そういうところは学んだ」。中日、阪神の監督時代から背番号は「77」。川上氏が監督時代に背負った番号と同じだ。亡き師に届ける初の日本一となった。



