楽天田中将大投手の獲得へ動くことが予想されるMLB12球団の短評とチーム分析は以下の通り。
◆ヤンキース
先発陣はサバシア、黒田、ノバの3人が確定しただけ。だがキャッシュマンGMは「いつ来るか分からない、または来ないかもしれない選手よりも、現在獲得できる選手に照準を合わせる」としていた。
◆ドジャース
日本球界とのパイプが太く、ヤンキースと並ぶ有力候補で資金力はメジャー屈指。「とてもいい投手で完成されている。うちの多くのスカウトが見てきた」(コレッティGM)。
◆ダイヤモンドバックス
過去には、黒田、松坂、藤川にも動いた実績もあり、今回は球団を挙げて田中獲得へ一致している。「田中のことは大好きだ」(ホール社長)。
◆カブス
歴史、資金力のある人気球団ながら、今オフはまったく補強に動いておらず、不気味な存在。新ポスティングシステムについては「決まるのを待っている状態」(ホイヤーGM)。
◆エンゼルス
環境面、資金力ともトップクラス。かつてアジア担当スカウトだったディポトGMは親日家で、田中を熟知。「才能豊かで経験もあり、世界でもベストの投手」と最上級の評価。
◆レンジャーズ
ダルビッシュ獲得に動いたスカウト部門の調査力は、メジャーでも屈指。田中がポスティングにかけられた場合に参戦する可能性を見せてきたが、獲得を断念するという米メディアの報道もある。
◆レッドソックス
先発陣は固まっており、緊急課題ではないが、宿敵ヤ軍をはじめ他球団へのけん制もあり、参戦は必至。「他のチームと同じようにスカウトは派遣している」(チェリントンGM)。
◆ブルージェイズ
一昨年オフ、ダルビッシュの入札でレンジャーズに後れを取っただけに、巻き返しにかける意欲は十分。日本市場開拓は球団の課題事項でもある。
◆ジャイアンツ
先発陣に余裕があるだけに、積極性に関しては「?」。トレードを含めて、市場の動き次第で参戦か。
◆ツインズ
先発投手陣の補強を最優先事項に掲げており、今オフも着々と進行中。年俸などの条件面ではやや不利か。
◆アストロズ
低予算のチームだが、今オフの優先事項は田中。獲得できればエース級となるだけに、「万馬券」並みの大穴。
◆ブレーブス
ハドソンが移籍し、先発陣はコマ不足。過去、川上(現中日)、斎藤隆(現楽天)が在籍したこともあり、日本人投手への期待は大。