沖縄尚学を率い99年センバツで、春夏通じ沖縄県勢初優勝を果たし、現在は愛知黎明の監督を務める金城孝夫監督(72)が17日、今夏の大会を最後に退任することがわかった。
同日、選手たちに退任の意向を伝え、今後は総監督としてチームを支える。後任には現コーチで社会科教諭の小林亮輔氏(34)が新監督に就任する。
金城監督は豊見城から中京大に進学。内野手として活躍し、卒業後の76年から弥富(現愛知黎明)の監督に就任。97年から沖縄尚学のコーチを務め98年監督に就任。99年センバツでは現在同校監督を務める比嘉公也投手を擁し、全国制覇を達成した。その後、04年から東農大三、07年からは長崎日大の監督を務め、広島大瀬良大地投手を育てあげた。19年からは再び愛知黎明に戻り監督として甲子園を目指していた。沖縄尚学で春1回、夏2回。長崎日大では夏3回、甲子園に導いた。
指導歴50年の節目の年に大きな決断をした。「いい後継者も育ったし、彼らにチャンスも与えなければ」と、退任の理由を口にした。「心を育てる野球」を指導の原点とし、厳しく愛情ある指導を続けてきたが「最近の子どもたちには厳しすぎてうまく伝わらない」と、近年では甲子園から遠ざかっていた。また、今年で72歳という高齢で、健康面も理由のひとつに挙げた。
現在でも多くの教え子たちがグラウンドに訪れ、環境整備など、その指導を支えてくれた。「みんな、私を心身ともにもバックアップしてくれた。教え子たちは、僕の財産ですよ」。そして、何より教え子の比嘉監督の活躍も、大きな支えだった。「公也はね、人間形成を指導方針に挙げ、僕の教えを受け継いでくれている。私を超えたなぁ、と思っていますよ」と、優しくほほ笑んだ。

