<阪神0-4楽天>◇21日◇甲子園

 阪神上本博紀内野手(27)があわや故障のアクシデントに見舞われた。

 試合前練習中にノックを受けた際、右手親指に球が直撃。爪を負傷して、ベンチに下がってテーピング治療を受けた。練習を再開したが、心配する和田監督と話し込んだほか、代役スタメンも検討されるほど、不安視された。

 だが、試合では全力プレー。4回1死では嶋の打球を好捕するなど、再三のゴロも手堅くさばいた。3回には中前打をマーク。「何ともない。血か出たくらいで何ともないです」と軽症を強調した。同じ内野手の西岡が1軍復帰を目指す状況下で、二塁の定位置を手放すわけにいかない。ユニホームが血でにじむほど、執念でプレーした。