<ソフトバンク2-1楽天>◇12日◇熊本

 楽天星野仙一監督(67)が懐かしの球場で、引退決意の秘話を明かした。

 熊本・藤崎台球場は、中日でプレーした現役時から、たびたび訪れている。試合前練習でグラウンドに現れると「懐かしいなあ。俺は、ここで春に打たれて、引退を決めたんだ」と話した。

 現役最終年の82年、4月20日の巨人戦だった。先発して8回を終え、2-1とリード。ところが、9回に2点を失いサヨナラ負けを喫した。サヨナラ打は、山本功児に打たれた。

 永遠のライバルと公言する巨人に敗れ、引退を決意したことになる。「(相手が巨人なのは)たまたまだよ」と笑いながら、32年前のことを思い出していた。