<オープン戦:ヤクルト3-8西武>◇9日◇神宮
西武石井一久投手(34)が「後継者」にベテランの味を見せつけた。古巣ヤクルト戦に先発。5回を投げ8安打を浴びるなど内容はいまひとつだった。だが再三、走者を背負いながらも1失点に抑えた。
石井一は「行き当たりばったり。いい球も特になかったけど、悪くても得点をやらないことは大事。何とかしのごうと思いました」。緩急を使って走者を出せばクイック投法も駆使し、9個の残塁を築いた。このまま順調なら開幕2戦目の22日のオリックス戦での先発になる。
相手の先発は、昨年まで石井一がつけていた背番号「16」を背負う加藤だった。走者を出すと失点になった新人とは対照的だった。渡辺監督も「打たれ強いね。打たれ過ぎだが、持ち味だから」と苦笑いで石井一の投球を評した。
持ち味は登板後のコメントにも発揮された。加藤について「僕の16番をつけるには、まだ早い」。02年には入札金1150万ドル(約15億円)でヤクルトからドジャースに移籍し、改装した神宮球場には「僕のポスティング(でヤクルトが得た金額)ぐらいで改装できてよかった」。古巣との対戦には「青木がいないと終わっちゃうチームなんで、ぶつけないように気を付けた」。
もちろん「いい球場になった」「移籍はしたが、選手は応援している」などのフォローが付いているが、今年も独特の味は変わらない。【飯島智則】



