中日吉見一起投手(23)が1軍先発入りを決めた。22日、ウエスタンリーグ・サーパス戦(ナゴヤ球場)に先発して6回6安打1失点。4回に連続長打を浴びて1点を失い、オープン戦を含めて19イニング目に初失点となったが、最速145キロの速球とスライダー、シュートを組み合わせて安定感抜群の投球を見せた。

 森バッテリーチーフコーチは「吉見は当確だ。頭(先発)も中(リリーフ)もいける」と先発入りを確約。「開幕が目標だったのは確かなのでうれしい。シーズンで調子が落ちることのないように自分の投球をしてきたい」。吉見は3年目で初の開幕1軍を喜んだ。

 ただ「開幕ローテ」を約束されたわけではない。森コーチが「先発と先発でつなぐこともある。(先発を)8人入れたり、7人入れたり」と付け加えたように先発確定組の川上、朝倉、中田、小笠原は開幕から順番を固定されるが吉見、山本昌、チェン、川井の4人は対戦相手によって先発とロングリリーフを使い分けるという。豊富な先発陣に対し、中継ぎ陣がやや手薄なためオレ竜投手陣は異例の「先発8人制」となる可能性もある。