<ソフトバンク5-4楽天>◇22日◇福岡ヤフードーム
マー君が降板した後に悪夢は繰り返された。がソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で、延長11回の末に開幕2試合連続のサヨナラ負けを喫した。野村克也監督(72)は選手時代も含め3度目となる開幕連続サヨナラ負け。2度も記録した監督は史上初で、さすがのノムさんもボヤキを通り越し弱音を吐いた。先発した田中将大投手(19)は8回134球を投げ3失点の熱投。勝ち投手の権利を得ていたが、9回に守護神ドミンゴが同点にされ今季初白星が消えた。
負けず嫌いの72歳に、「これでもか」と悪夢が襲った。2試合連続の劇的勝利に興奮する敵地福岡ヤフードームの歓声を背に、野村監督は通路をどぼどぼ歩き会見場のいすに座った。「多村から始まるから嫌な予感があったんだ」と悪い予感が当たった。20日の開幕戦。9回に多村からの打順で最後は新守護神ドミンゴが柴原に逆転サヨナラ3ランを浴び、この試合も「魔の9回」に相手は同じ多村からだった。
小倉がいきなり多村に三塁打され、救援した吉崎が2アウトをとった。あと1アウトでドミンゴが登板したが、松田の適時二塁打で同点にされた。延長11回には2死満塁から、松本が代打本間に中前サヨナラ打を許してジ・エンド。野村監督は「追いつかれたらダメよ。2度あることは3度あるっていうし、明日も同じとちゃうか。一昨日(開幕戦)の負けがすべて。こっちは意気消沈だ。もう弱気だよ、困ったもんだ」とボヤキを通り越し泣きを連発。「明日は雨、降らねえか?
ドーム?
屋根を開けろよ」とあり得ない要求まで口走った。
選手時代を含め3度目の開幕2試合連続のサヨナラ負け。監督として2度は史上初の屈辱だ。「2度あることは3度ある。明日は(球場に)こないかも」とジョークを残して帰りの車に乗り込んだ。先発田中は8回で134球を投げた。野村監督は8回終了時、橋上ヘッドコーチら4コーチを集め「田中はいっぱい、いっぱい」という報告で継投策を指示した。「当然(田中続投を)考えた。でも無理をすれば、どこかで無理が出る。微妙な投球数ではあるが、彼は1年間、働いてもらわないといけない中心投手だから」と、交代の理由を説明した。
前日には「ドミンゴと心中は嫌だけど、岩隈、田中ならやめてもいい」とマー君に託す意向だったが、それを貫けず自らの決断が最悪の結果につながった。2試合ともに9回表までは勝っていた。抑えがしっかりしていれば2連勝と逆の結果の可能性もあった。それだけにショックは大きく、悔やまれる。「オレの頭の中では(ドミンゴは)使うつもりはなかった」と言ったが、ストッパーの代役はいない状況だ。試合後のコーチ会議で先発の一場を配置転換する案も出たが、紀藤投手コーチは「今のままいくしかないよ」と肩を落とした。「毎年スタートはつまずきますな。5連敗は避けたいな」とノムさん。3戦連続の悪夢はだけはもうごめんだが…。【金子航】



