<ロッテ2-1日本ハム>◇13日◇千葉マリン

 「やっぱファンの声援はいいッスねー。やばいッス。鳥肌ッス」。初めてお立ち台に上がったロッテ3年目の細谷圭内野手(20)が、独特の言い回しで喜びを表現した。13日が1軍初出場で初スタメン、初安打に初打点までついた。最後は初のお立ち台のオマケつきだ。

 「夢みたい。打った瞬間、視界がおかしくなった」と、これまた独特の感性で振り返った。1点を追う7回2死二塁から、グリンの見逃せばボールというスライダーをバットの先端でとらえた。気持ちで右前へ運び、貴重な同点適時打をマーク。これで試合の流れをガラリと変えると、延長10回裏無死満塁から根元のサヨナラ打を呼び込んだ。

 2試合連続サヨナラ勝利は06年8月以来。バレンタイン監督は「若手の情熱がうれしい限り。細谷は頼もしかった」と目尻を下げた。試合前の練習中に、急きょ細谷の1軍昇格とスタメンが告げられた。しかも普段は練習していない一塁だった。1年先輩の青松のファーストミットを借り、「変に意識しなかったのが良かったのかも」と守備でも安定感を見せた。

 サブロー、ズレータ、福浦が2軍降格し、西岡も打撲でスタメン落ちする危機的な状況を救った。群馬・太田商では高校通算46本塁打を放ち、顔立ちが似ていることから「群馬のゴジラ」と騒がれた。本家ゴジラも1軍デビュー戦の93年5月1日のヤクルト戦で初安打初打点をマーク。偉大な先輩と同じ衝撃デビューで、5位に低迷するチームを4月初の連勝へと導いた。【鳥谷越直子】