<楽天4-0ソフトバンク>◇23日◇Kスタ宮城

 1日遅れの怒りの1発だ。楽天山崎武司内野手(39)がソフトバンク戦の1回2死二塁から7号2ランを放った。前日22日は、過去2度も死球で骨折させられたパウエルから死球を受け怒り爆発だったが、バットでお返しして打率も4割2厘まで上げた。投げては先発永井怜投手(23)が2度の満塁をしのいで今季2度目の完封で3勝目をマーク。楽天は2連勝で勝率5割、4位に浮上した。

 日本男児の意地の1発だった。1回2死二塁、カウント0-1。内寄り直球を左翼席中段まで持って行った。「彼の直球はキレがあると聞いていたからね。打ち負けないように、目をつぶって振ったら当たってくれたよ」と、謙遜(けんそん)しながら大笑い。だが本音は「初球の内角がボールになった。もう1球、内角を待とう」と狙いすました一撃だった。

 前夜の3回、パウエルから死球を受け怒り爆発だった。05年から2年連続で死球を受け、ともに右手の指を骨折した経緯があった。にもかかわらず、またもや死球。「日本の野球をなめている!

 助っ人なんだから野球しようぜ!」と激怒していた。個人的感情に日本球界への侮辱ととらえ発言した。だから「打たないと格好悪い。今日、ふがいない試合はできないと気合入っていた」と話した。

 打率を4割ジャストに乗せる7号2ラン。8回には中前打を放ち、打率は4割2厘と大台を超えた。お立ち台ではファンに「4月中は首位打者を守りたいと思います!」と宣言した。昨季の2冠に続く首位打者のタイトルに、周囲は色めき立つが「9月に4割だったらうれしいな~。ワープしないかな~」とオヤジジョークで爆笑を誘った。それでも「めったに取れないからな」と、まずは昨年5月以来3度目の月間MVPをひそかに狙っている。

 これでチームは2連勝で4位に浮上した。野村監督は「本当にタケシの本塁打が効いたよ」と最敬礼。勝率5割浮上にタケシは言った。「開幕の借りは返したい。明日は絶対に落とせない」。パウエルの次は、開幕3連敗の借りをキッチリ返す。【金子航】