<巨人4-8阪神>◇6日◇東京ドーム

 阪神アッチソンが苦しみながらも5回を4失点に抑え、初の巨人戦先発を白星で飾った。自身の連敗を2で止め、4月15日以来の4勝目だ。投球以外でも相手を突き放したタイムリーや、ピンチをつみ取ったけん制プレーが自分の身を助けた。

 「調子は悪くなかったが相手も調整してきている。考えて投げないとね」。3回に先頭脇谷の中前打から同点に追いつかれた。ただ適時打の亀井を一塁けん制でアウトにして流れを断った。自らの適時打もあり5点リードを奪った4回裏にはすぐに3点を返された。岡田監督も「きょうは最初から飛ばしていたし、5回までと思っていた」と責任投球回まで我慢した。3者凡退は2回の1イニングだけだったが、それでもリードは許さずに後続に託した。「タイムリーは記憶にない。初めてだろう」という副業も効いて、21日ぶりの白星を手にした。