ロッテ・バレンタイン監督がノムさんの“口撃”に応戦した。10日楽天戦(千葉マリン)が試合開始10分前の午後1時50分に雨天中止となった。すでに観客が入り、試合前セレモニーも終了していただけに、唐突な感はあった。橋本が出場選手登録抹消されるなどケガ人続出だけに、ロッテには恵みの雨ともとれる中止。楽天野村監督の「逃げたな」発言を知ってか知らずか、バレンタイン監督はすぐに憶測を否定した。

 バレンタイン監督

 ケガ人にかかわらず戦う準備はできていた。試合前に野村監督が「90%の降水確率だから無理だ」と話していたが、野村さんは正しい情報を持っていたのだろう。

 皮肉たっぷりに野村監督に言い放った。9日の試合についても怒りの発言だ。0-2で迎えた4回無死一、二塁から楽天山下のバントが、バントシフトの投手と三塁手の間を抜けて左前へ転がり、適時打となるミスを犯した。一、三塁手が前進守備で遊撃手が三塁に入る併殺シフトだったが、裏目に出た。これについて野村監督が「1世紀前のプレー」と批判した。

 バレンタイン監督

 間違いなく100年前にどういうプレーをしていたか知っているのは、野村さんだけでしょう。昨日はやるべきプレーを正しいタイミングでできなかっただけ。1世紀前のプレーではない。あのプレーはここ4年間行っているが、4年たって日本球界が解決法を見いだしたともいえる。

 そう言い残すと足早に監督室に消えた。11日は清水のスライド登板が決定。現在5連敗中とチーム状態は最悪だが、今度はグラウンドで反撃に転じる。【鳥谷越直子】