<中日7-2横浜>◇16日◇ナゴヤドーム

 中日李炳圭外野手(33)が7号グランドスラムで試合を決めた。3-2と1点リードの8回2死満塁。横浜3番手三橋のカーブを打った。「僕は球種をしぼって打つタイプではなく、視野に入ってきた球を打つ。ホームランは狙い球ではないが視野に入る高さだったので打てた。何とかチャンスで打ちたかった」。打球は右翼スタンド中段へ突き刺さった。1年目の昨年9月4日巨人戦(ナゴヤドーム)以来2本目の満塁弾だった。

 森野が左足ふくらはぎ肉離れで離脱した15日のヤクルト戦から3番に入ったが、3打数無安打。この日も初回1死二塁で三振、3回1死一、二塁で併殺打とチャンスで凡退する姿にスタンドからはため息がもれた。だが、5回に先制タイムリーを放ち、最後は大きな仕事をやって5打点の活躍だった。

 「森野選手がいないので何とか自分の力で勝利に貢献したいです」。スタメンではただ1人の左打者となった。チャンスに弱い面はあるがパワーならウッズ、和田に匹敵する。森野のいないオレ竜打線浮沈のカギを握っているのは3番・李にほかならない。